「羽生のアパートを売りたい。」と言う相談を受けた。
借り上げを条件に自己資金ゼロで
建築請負をする会社の建物である。
建築後4年で家賃の値下げを要求してきた様だ。
所有者は値下げした家賃では
ローンの返済ができないので売却するというのだ。
現地を見に行った。
割合大きな騒音のする工場の隣地にそのアパートはあった。
全部で10所帯のワンルームのアパートで2~3所帯入居で
これでは採算以前の状態だ。
そもそもアパート立地ではないような気がした。
結局、「売れない。」と判断し、売却依頼をお断りした。
ネットの記事によると、
2003年、羽生市は人口増大をもくろみ
原則として家を建てられない「市街化調整区域」の農地に
住宅を建築できるよう条例を定めた結果、
市街地から程遠い立地に新築アパートが乱立したとある。
このアパートもどうもその特例で立てたような気がする。
結果としておびただしい空家と
将来のインフラ維持費と言う負債を残すことになった
と書いてある。
多くの生産緑地が放出される
2022年までに対応が遅れた自治体は
羽生市のように新築住宅建設の
草刈り場となることが懸念されるとも書いてあった。